備えあっても憂う日もある

近ごろ長女はおばけを怖がります。遅くまで起きているときは「そろそろおばけが来る時間やでー」と言うと必死で寝ます。かわいい。
私も小さい頃おばけがとても怖くて、そのたびに母から「本当に怖いのは、頭のおかしい生身の人間ばい。」と諭されていたのを覚えています。母となった今の私は、同じように思います。
そして、今一番怖いと思うのは地震津波。沿岸部に住んでいるので本当に人ごとではありません。私たちのように被害のなかった西日本の人間は、寄付などとともに学ぶこともせねばと思います。
台風がしばしば直撃する九州出身の人間だからか、災害への備えはもともとやりたいほうで、非常持ち出し袋・備蓄食品・簡易トイレの用意や地震対策などやってはいたつもりでしたが、今回の災害をうけて、いくつか見直しはじめました。
まずやったのは、非常持ち出し袋の点検。中身をかなり減らして軽くしました。それが正しいのかは分かりませんが、大きくなった子供を連れて持ち出すには軽くしなければ私には無理なので。あとこれはされてる方も多いと思いますが、普段から最低限の防災グッズを携帯するようにしたこと。とりあえずこの本を参考にしています。

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住まい自分流というNHKDIY番組の本。この番組をたまに見ると夫が「俺もこんなんやりたい・・・」とつぶやいています。この本はわりと男性向けというか、DIY好きなら読み応えがあると思います。防災だけでなく防犯対策もみっちり載っています。
以前買ってパラパラっと読んで置いたままにしていましたが、近ごろ読み込んでいます。

主婦目線の本ではこのあたり。

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阪神大震災を経験した筆者が、ライフラインが途絶え配給もない中で(6日目から配給が始まったと書いてありました)どうやって食事の準備をしたのか、また非常時のために日ごろ常備しておきたい食品など、主婦らしい目線で書かれてあります。
この本を読んで一番印象に残ったのが、非常時に子供を守るためには豆製品がいいということ。(以下引用)

被災時は、子供たちはいやおうなく、一時的にでも”飢え”を体験します。飢餓は長期にわたると一番弱い人を直撃します。中でも、子供が特に被害を受けるのです。その理由は、子供の脳が発展途上にあるからです。〜中略〜
WHO(世界保健機関)では、飢餓地帯の子供に対して、最小限度しか食べ物がないときでも、その10%を豆に置き換えることで、子供の脳の発達が保障されるとして『10%の豆』をすすめています。〜中略〜
そこでおすすめは、日本ではなじみの深い小豆でつくった「ようかん」そして、「煎り豆」です。どちらも、すぐに食べられ、おにぎりなど緊急の時の食べ物にプラスすることで子供の脳が守られるのです。煎り豆は、節分の時の煎り豆で十分です。他にも、そら豆でつくった、昔ながらの豆菓子を避難袋の中に入れて、子供を守ってください。〜中略〜
ともかく、豆の備蓄を忘れずに。虫が出やすいと思われるなら、ペットボトルに入れて一度、冷凍しておくと、あとは常温保存しても大丈夫です。また、日頃のごはんの中にも「豆」をいっぱいとり入れて食べる習慣をつけておくと、いざというときに子供を本当に守れるのです。

これを読んで「子供を守るのはおかんや!」と熱くなり、また、大豆イソフラボンを摂取すれば女性ホルモンがどうとかよく聞くけれど、手軽に摂れる代表の豆乳が大嫌いなもので、それならば、と豆を備蓄してせっせと煮豆を作るようになりました。
煮豆を作り続けて数年たちますが、これがなかなか上達しません。。。うまいッ!と思える煮豆が作れる日もあれば、つい先日作ったものはぼやーんとした味つけで豆もうまう炊けず、ちょっと上手くなったかも、と思っていたのにまだまだやなぁと反省しました。
以前助産院の先生のお宅でお昼をご馳走になったときに出てきた煮豆がとてもおいしくて、豆好きの次女が恥ずかしいいくらいむさぼり食べてまして。その時に先生に作り方を聞いて毎回同じように炊いてるつもりなんですが・・・。おそらく、毎回同じように炊いてるのがあかんのかな、と思っています。
料理上手への道はまだまだ険しいようです。