KYパパ

最近の娘は二歳児っぷりが炸裂している。買い物先でわちゃわちゃと動き回ることが増えてきた。そんなときの娘は「壊れたおもちゃ」と我が家では呼んでいる。よくやるのが同じコースをぐるぐるぐるぐる・・・と永遠に走りまくること。なぜか無言で。真剣に走ってるので声も出ないのだろう。うんともすんとも言わずただぐるぐる走り続ける姿は、ほんまに壊れたおもちゃのようで笑える。
最初は止めようとしたけど、止めようとすればするほど火に油を注いでるような気がしたし、これだけ体が大きくなると力も強く止めることが困難なので、危険でなく人に迷惑をかけてなさそうならばもう止めることはしなくなった。これだけ動きゃ今夜はすんなり寝てくれるだろうと思うことにしている。てなわけで買い物にいくのは平日にもっぱらだだっ広いSCばかり。
先日夫が平日休みやって、久々に三人でいつものSCへ出かけた。今日はゆっくり買い物ができるぞーと楽しみにしていたのに、なんだか娘がいつもより大騒ぎしてそれどころではなかった。なぜに?と娘&子守オットを観察すると、うーん、何というか、彼の子守がちっとも進化していないことに気づいた。
例えば、両親子供すべての服を置いているような子供の遊ぶスペースがある服屋で、彼に子守してもらいつつ娘をプレイスペースで遊ばせながら私が服を見ていると、突然娘が奇声を上げ始めた。彼女はうろうろと動くことはあっても普段から大声はあまり出さないほうで、人前でこれだけ奇声を発するなんて本当にめずらしい。奇声を発しつつ暴れ続ける娘は夫に抱きかかえられて店の外へ出た。私も店を後にする。
私「どうしたん?急にこんな大声出して。何かあったん?」
夫『遊んでるのを止めさせたら奇声上げてん。』
私「・・・・・・。(そんなん奇声上げるに決まってるやん←心の声)そおなんや。楽しそうに遊んでたやん、何で遊ぶの止めさせたん?」
夫『なんとなく。』
私「・・・・・・。」
概して夫は、一歳くらいの娘にはそうできたように、大人の都合とかのために、自分の思うように娘を動かそうとする傾向がある。
が、二歳児はそんなに甘くなーい。自分の意思もありそれを主張することも忘れない。相手をちゃんと見てて、どうやったら自分の思うとおりに物事を運べるかいろいろ考えてもいる。
夫はそれを理解しきれていない感じ。例えが乱暴だが、犬に「おすわり!」と言うように、娘に「あかん!」と一言大声で言って持ってるものを取り上げたりとかしちゃう。そんなん怒るに決まってるよー。取り上げたものが取り上げられるべきものだったとしても、取り上げ方をもうちょっと考えてほしいなぁ。
思うに。夫は小さいころ最高にガサつく手のかかる子だったそうで(証言者多数。笑)、義両親は理由を説明する暇もなく「それはあかん!これもダメ!アレもあかん!!」と数年間怒り続けてきたのであろう。男性のカラっとした部分を多く持つ夫、「ああ息子」の話で例えると、怒られて流した涙が乾かないうちにエヘヘと笑うような男の子だったことは想像に難くない。加えてやんちゃなまま大人になっても何の問題も無い職業なので(笑)今でもその性格は見え隠れする。
女って、男の子に比べると、もっとジメーっとしてますよね。「パパあの日あたしが遊んでたのにやめさせた。」って娘は心のメモに刻んでると思う。その積み重ねが将来の「パパうざい・パパきもい」発言へと発展するのでは、と母は思っている。
それを言われる日が来るのを恐れている夫。なのになぜか、「うちの娘に限って言わないだろう」もしくは「オレに限って言われないだろう」とも思ってる節がある。残念ながら今のままでは・・・その日はいつかやってきそう。
何もかも娘の言うとおりに動く必要なんてもちろんない。けどちっちゃくても彼女を一人の人間として扱い意思を尊重してあげたほうがいい、ちびっこでも立派に女の要素がある、と何度か話してはいるけど、夫がどれだけ理解しているかは怪しい。私が女兄弟で育ったせいか男の子の言動がいまだに理解が難しいように、男兄弟で育った夫には、娘がいっちょまえに女であることは理解しがたいのだろうなぁ。