長男の母

とまぁヨメもちょっとは大変よ、的エピソードでございましたが。
今日つくづく、跡取り息子=ダンナくんはもっと大変やなぁと思いました。
長男の嫁なんて、ある程度ヘラヘラしとけば何とかなりますが(そおなのか!?)
長男は期待やら重責やらがそのままドシーンとのしかかってきますからね。
うちは跡取りっつーのが、家+家業ですからまた彼は大変です。
それを逃げずに正面から受け止めようとしてるだけでもあっぱれやと思います。
私なら、のらりくらりとかわしながら逃げてしまいそう。


最近仕事のことで、義父のやり方でダンナくん的に腑に落ちないことがあるらしく。
しかしうちは今どきなカンパニーではなく網元ですから、
義父はシャッチョさんというより親方。
彼の気分ひとつで方針がガラリと変わるなんて日常茶飯事なんです。
ダンナくんは義父を論破して自分のやり方で進めたい気持ちがあると思うんですが
漁師なんて魚獲ってナンボですから、まぁ義父にしてみれば理論もクソもないんでしょうね。
船頭多くして船山に登る、というわけで彼は基本義父の言うとおりに動くしかなく
かといって尻拭い的仕事はダンナくんにがっつりのしかかってきてるっぽいんです。
ここのとこ仕事から帰ってきたらやたら疲れてる感じで、
仕事で疲れるのは世の中の仕事してる人ほとんどかもしれませんが、
まー妻としてはなるべく家でリラックス・リフレッシュしてほしいと思うわけです。


そこへ祭り関係のことや町の付き合いもなんやいろいろあるらしく
そのあたりがこれは義母がいろいろ口を出したいジャンルなんです。
んで、ここのとこの彼の町でのポジショニング(何やそれ?)が
義母にとってなんや気に入らん様子なんですわ。
こうして書きながらも、私には、どーでもいーですよー、なんですけど
世間体をとても気にする見栄っ張り系の人にとってはめっちゃ気になるとこなんすかね。


今日そのことで義母が多分余計なことをダンナくんに言ったらしく
温厚なダンナくんが義母にブチ切れてました。
あんなにキレた彼を、私はほとんど見たことがないくらい、キレてた。


ひとしきり二人で言い合いしてダンナくんが出て行ったあと。
義母がたまたまそばにいた私に
「見てたやろ?腹立つと思わへん○○(ダンナくん)!
あんなー今日な、こんなことがあってあーでこーで・・・」
と、想像通り、彼女はケンカにいたった経緯と彼女の気持ちをブチまけてきました。


さて、ここで問題。
こういった場合、どう対処するのがベストでしょう?


私が思うに、こんな場合は具体的アドバイスはすべきではないようです。
彼女はきっとそれを必要としてません。
ただ話を聞いてほしくて、そして「そーやね、うんうん」と同意して欲しいと思われます。
そうすることで彼女は感情を口に出してスッキリするんちゃうかと、私は思ってます。


いつもならなるべくそうするよう心がけてます。
しかし今日は、あそこまでダンナくんをブチ切れさせた彼女がどうかと思ってしまって。
どちらが悪いとか、そんなんは置いておいて、
ただ彼がちょっとしんどそうなときにわざわざイラだたせなくても、と。


なのでつい、彼女が一番してほしくなさそうな、理屈っぽい返しをしてしまいました。
たとえば。
義母『○○(ダンナくん)なー、今日あーでこーでこーやってんで!!!』
私「それはな、こうこうこういう事情でそうせざるを得んかったらしいで。」
義母『(一瞬つまって)・・・そんなん私くわしく知らんもん!』
私「詳しく知らんのなら口出しすべきじゃなかったんちゃう?」
義母『・・・・・・。』
とか。
あとは、
義母『○○がこんなことせなあかんのがな、お母さんは腹立たしいねん!!』
私「ああなー、まぁその気持ちは私にも分かるけど、でもさー○○くんが一番腹立たしいんちゃう?ほんでそのお母さんの感情を○○くんにぶつけることで、○○くんは余計しんどくなるんちゃうかなぁ。それなら言わんといてあげたほうがよくない?」
義母『・・・・・・。』
まったく会話が成立しませんでした。
ヤな嫁でしょ(笑)。


彼女は渦巻く感情を吐き出せずうっぷんがたまった様子でとりあえず別れましたが
しばらく考えてまた何か感情がわいてきたのか、
再度私のところへ来て戦いを挑んできはりました(笑)。
義母『お母さん考えてたんやけどな、男ってのは、自分の意見を意地でも押し通さなあかん時があると思うねん!!』
・・・いったい何の話に(苦笑)。
あかんと思いつつ冷たーい応答をして、やはりサッサと会話は終わりましたが。


上沼恵美子が何かの番組で、女は子宮で怒る、みたいなことを言ってはりましたが
言いえて妙やと思います。
子宮で思ったことを口からそのまま感情にまかせて出してる感じで、
ほんでそれがまたダンナくんは余計腹立たしいんやろうなぁ。
男の人にとっては全然理解でけへんことやろうし。
自称ええ嫁ですし(ウソこけ)、いつもなら子宮トークには子宮で返してあげますが
今日みたいにダンナくんを「自分のモノ」のように扱うときは(義母の悪いクセ)
私の十八番、「退路をなくすまで言葉で詰め寄る」方向でトークいたします(笑)。


ダンナくんと母は実の親子ですからね、少々言い合いしても関係は崩れないとは思います。
でも、大人になって思うのは、親しき中にも礼儀あり、は家族にも当てはまるのであって
むしろ親子とか兄弟とか、関係が濃いほど、慎重にやりとりをせねばならん時も
わりと多いように思うのです。
がんばれー、長男。