受験の話

夜、ご近所友人のお宅でお茶してたら、子供さんを塾に迎えに行くっていうからついていった。
授業が終わる時間に合わせてお迎えの車が行列を作っており、時間になると子供たちがざーっと出てきてそれぞれの車に吸い込まれていく。


その塾は、中学受験ばりばりのところで、友人は子供二人を通わせてて上の子は今年受験生。
私から見ると、自分の小学生のころのことを思うと、子供たちは自主的に前向きに勉強していて、本当に感心する。
そして、まだ小学生だと親のサポートがそれなりに必要で(送迎がそのいい例。毎日どちらかの送り迎えを彼女はしている)、それにも感心させられる。


もう中学受験の話?って思う人もいてはるだろうが、身近でそんな人を見ていると、思わず考え込んでしまう。
地元の公立中学が、のほほんとした田舎出身の私から見ると、とても勉強ができる環境に思えないのだ。
ダンナくんを含めみんな「昔よりマシ」と言う。
その中学を舞台にしたヤンキー中学生の(比較的有名な)映画や本があるくらい、昔はひどかったらしい。
(しかもそのことを皆さん若干自慢に思ってるように見える。それにまた引く一人ソトモノな私。)
今でも卒業式は警察が来るのだそう。
のほほん中学出身者には、パトカーが何しに来はるのか想像がつかない。


そんなこんなで、わが町では、四年制大学に行かせたいのなら私立受験を考えるのが一般的、というのを、子供を産んでからやっと気づいてきた。
高校まで公立・共学でのびのび野性的に育った私には、どうも、しんどい話である。
何と教育にお金がかかるのか。


我が家の義両親を代表とする考え方は「勉強なんかせんでええ。そんな暇あったら家の仕事手伝え。」という、昔ながらの忙しい家な感じ。
学生時代それがすごく嫌だったと、ダンナくんは以前ちらりと言っていた。
義両親のようにそうきっぱり思えるのなら、楽だろうな。
自分が大学まで出させてもらったからというのが一番の理由と思うが、子供にはそれなりの教育を受けさせたいと思う。