ク・・・クサ・・・

私は鼻がわりときくほうで、匂い・香りに敏感なほうだと思う。つわりでもにおいがアカンくて食べれないものや香りのせいで使えない化粧品がけっこうあった。
今回のつわりで一番あかんかったニオイ、それは、ひいおじいさんのニオイだった。加齢臭とか老人臭(そんなものあるのか?)のたぐいではなくて、香水かトニックと思われるニオイがもーほんまにあかんかった。
ひいおじいさんは明日の誕生日で84歳になるのだがすごくおしゃれな人で、わりとごつめの指輪もしてるし(以前聞いたら自分で買ったものではないらしい。誰にもらうんだ・・・)薄いなりに髪型にもとても気をつけてて、頭にふるやつ、何ていうのか分からないけど私はトニックだと思ってるのだけど、あれをバシャバシャ一日に何度もふっている模様。そのせいでおじいさん専用の洗面台の下の床は、こぼれたトニックだらけでツルツルだ。妊婦には危なすぎ。トニックバシャバシャは昔からの習慣で、そのせいで専用洗面台がおじいさんの部屋の前に設置されたらしい。
こんなゴーイングマイウェイのひいおじいさんが私はわりと好きで、今まで自分に被害がなかったのもあって(笑)よく話していた。あ、トニックたっぷりの頭にいつものせているおしゃれな帽子を(トニックでベタベタ、ニオイは強烈)娘の頭によくかぶせるのだけがちょっと、いや、だーいぶ嫌だったくらいかな。義母が「おとうさん!そんなクサいもんリコにかぶせんといて!」とはっきり言ってくれるので最近はあまりされなくなってけど。
しかし今回のつわりでひいおじいさんのニオイが全くうけつけなくなってから、まともな距離で話すことは避けている。ひいおじいさんの姿を家で見かけてはコソコソ隠れたり。よく考えれば怪しいな。
つわりも落ち着き最近はずいぶんマシになってはいた。ひいおじいさんはなぜか食事どきに我ら世帯にやってくることが多く、おかげで食欲がとたんに落ちるなんてこともつわり中はあったのだが、寒い季節だけれどひいおじいさんの足音がしたら最寄の窓をササっと開ければ、最近は何とかしのげることができた。
が。が。ひいおじいさんのニオイが2日前からさらにさらにさらに強烈にならはった。何故〜。「クサいから食事中に来られるのは勘弁してほしい」とのたまう実の孫=夫も、昨日あたりから「おじいのニオイがさらにヤバい!!」と言ってるし気のせいではなさそうだ。たぶん香水を変えたのではなかろうかと思う。84歳にして香水を変えるおじいさん。素敵だとは思うのだけど、適量を誰か彼に教えてあげてほしい。
絶賛つわり中にこのグレードアップ?ダウン?したニオイだったら、一度くらいは目の前でスロウアップしていたと思う。つわり中でなくて本当によかった。でもこのひどい香りは何とかしてほしい。夫には、義母にそれとなく言って(もちろん私から、ではなく夫の要望として)義母からひいおじいさんに量を減らすように頼んでもらえないかとは言ってるのだが。ま、そんなくらいでニオイが変わるとは思えない。ひいおじいさんの可愛い可愛いひ孫に「じーたん、くさい!」と叫ばせたい私は鬼だろうか。